はなと不良クン





「「………。」」





…き、気まずい…。
花井くん自分から喋りかけたなら、なんか一言言ってください!


「…おい。」


「は、はいぃっ!!!!!」


なんかわたしの願いが通じたのか花井くんが再び喋りかけてきた。
それなのにわたしは声を裏返る始末…
…花井くん、わたしを殴ってくれ。





「お前が持ってるのってじょうろか?」





「…へ?」





怒られるか、殴られると思って身構えてたわたしとは裏腹に、花井くんはそんなこと言った。


「“へ?”じゃねえよ。お前が持ってるのはじょうろかって聞いてんの。」


「う、うん。そうだけど…」





「………。」


うぅ…、また花井くんが黙ってしまった。
何か悪いことでも言っちゃったのか、自分!?
それとも、まさか花井くんはじょうろという物を見たことないのかも!
ヤバい、それは一大事だ!いくら不良だからって、じょうろが分からないなんて恥ずかしいよね??
これはじょうろだって当たり前じゃんって態度とったから、怒ってるんじゃ…





「…あ、あの、ごめんなさ…「ごめん。」





…ん?





「ごめんな。」





え、なんで花井くんが謝る?!
悪いのはわたしじゃねぇか。どうしたんだ、花井ぃー!頭打っていかれたかぁー????(混乱中)





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