夕暮れ行進曲
 なんだか恐いを通り越してムカついた。

 あいつは何様なんだろう、偉そうにしやがって、これは教育ではなく支配だ。

 お前はヒトラーにでもなった気分なんだろうが、はたから見たらただの脳タリンだ、怒ることでしか感情を表現できないなんて悲しい奴だよ、お前は。

「あの~…先生…」

 ポマードが手招きした。俺は静かにポマードの横に立った。
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