夕暮れ行進曲
「・・・・あ、そういえば学校休んでたけど、もう大丈夫?」

「あ?はい!もう大丈夫です!」

 坂井は思いもよらないことを話した俺にびっくりしたようだが、少し緊張がほぐれたらしく笑みがこぼれた。

「あの・・・さ、俺ちゃんと考えたんだけど・・・」

 雲が太陽と重なって一瞬全てのものに影が落ちた。

「・・・ごめん。俺坂井とは友達のままでいたい。」

 一瞬言うのをやめようかと思った。
< 132 / 208 >

この作品をシェア

pagetop