夕暮れ行進曲
 初めての夜の潜入で俺はワクワクしていた。
自転車の横で俺は仰向けになって大地に背を預けた。

 夜の空はゴミ処理場の光が強いのであまり綺麗と言うほどではなかった。

 星はゴミ処理場からの照明で曖昧な輝きへと変えられている。
でもまぁこんなもんかと、不思議と心地良い気分になった。

 きっと父さんが来ていた頃はゴミ処理場の光も無くただたくさんの星がそこにあったんだろう。
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