妻へのラブレター
「今日は母さん来れないみたいだよ。」
貴子の言葉に小さくショックを受ける。
「別に何もないから、来なくていいんだよ。登喜子も休んだ方がいいよ。」
と、まだ強がるだけの余裕がある。
「早く良くなってね。毎日病院来るのは大変だから。」
「来なくていいぞ。俺は元気だから。」
僕と貴子の会話は明るく空々しく響く。
お互いに嘘の会話をするしかない。
『いつ死にそう?』『まだかな。』なんて会話が出来るほど強くはないから。
貴子の言葉に小さくショックを受ける。
「別に何もないから、来なくていいんだよ。登喜子も休んだ方がいいよ。」
と、まだ強がるだけの余裕がある。
「早く良くなってね。毎日病院来るのは大変だから。」
「来なくていいぞ。俺は元気だから。」
僕と貴子の会話は明るく空々しく響く。
お互いに嘘の会話をするしかない。
『いつ死にそう?』『まだかな。』なんて会話が出来るほど強くはないから。