~イケメン集団D6と私~

放課後練習の時間が終わり、

皆が帰った後

私の頬に涙がこぼれた。



『私は、無理してピアノ弾いてるのに

 なんで 歌ってくれないんだ・・・。

 いつも歌ってる人は今日はしょうがなかったかもしれないけど。

 いつも歌ってない人とか・・・何なの!!』

C組は 他の学年やクラスからも「合唱が上手いクラス」って言われてて期待されていたし、みんなも「絶対優勝しよう!」って言い合ってた。


だから 数人が 歌ってくれないのも悲しかった。


「なんで あいつらのためにも弾かなきゃいけないんだか」

とも思った。



(ちなみに その数人の中には、不良化した岩井も含まれていた。
 →岩井とは3年間同じクラスになってしまった;)


__こんなキモチで弾くなんてやだ。

 じゃあ いっそのこと やめてやる!!__



こうでもしないと あいつらに私や みんなの気持ちなんて伝わらない!













その日は日直だったから戸締りは、私がやることになっていた。


黒板に


「もう伴奏したくない

 ごめんなさい。
  鳥海茜」


と書いて 教室に鍵をかけて 下校した。




『これで 良かったんだよね・・・・・・・・?』
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