旅立ちの日〔実話〕

現場で収容された255人の遺体は滑走路西の航空自衛隊小牧基地第一格納庫に安置された。
27日午前6時過ぎから始まった遺体確認作業は29日まで続いた。
最初に所持品などで身元がはっきりしていた7人ほどの家族が呼ばれた。



遺体確認が始まって最初の30分ぐらいで約30人の身元が次々に判明した。
しかし、その後は確認のペースが急に落ち、遺族たちは格納庫の中を何度も何度も回って肉親を探し求めた。