旅立ちの日〔実話〕
無言の家路
格納庫の中では一人また一人と、やっと捜し当てた犠牲者と遺族の悲痛な対面が続いた。
おえつ、悲鳴、叫び声、涙もなく茫然自失の人...犠牲者の数、遺族の数だけの悲しみがあった。
確認を終えた遺体は体育館に運ばれ、再び遺族のもとに帰されるまでまたもや長い時間がたっていた。
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