旅立ちの日〔実話〕
テレビでは、まだ飛行機が燃えていた。


私達家族はただ祈る事しか出来なかった。


どれくらい経ったのだろう、テレビの画面が青くなった。
そこにはカタカナで乗客名簿が出ていた。
5人づつ位だっただろうか、順不同で名前が変わる。

祖父母の名前はまだ無い

しかし、一緒に行っていた人達の名前が次々と出て来た。



そして、祖父母の名前も


それからだった。
家の電話が絶え間無く、何時間も鳴り続けた。
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