つま先立ちの恋
バスケの試合中、ボールを顔面キャッチした私は軽い脳震盪ってヤツになった。

そんなわけで今、保健室のベッドで寝てるわけなんだな。


「大丈夫?」

葵ちゃんの声だ。

額にのせている大きなタオルで目も覆われているから、声しかわからない。

『保健室の先生、いないみたいだよ。付き添いか何かでさっき病院に行ったって』

この声はパペちゃんだ。たぶんカエルくんの方。

私はこっそりタオルを上げて見ると、ほらね、正解。パペちゃんのカエルくんが私の顔の前まで迫ってきていた。てか、近っ(笑)(笑)!

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