つま先立ちの恋
「早く行って着替えないと、授業遅れちゃうよ?」

「本当に大丈夫?」

「大丈夫。このまま休んでれば」

『灯歌ちゃん、そう言って数学をサボる気だね』

「ギクッ」

「しょうがないなぁ、もう~」

あはは、、と笑い声が保健室に広がった時だった。

ガラリという音と一緒に聞こえてきたのは、

「あれ、先生いねぇの?」


この声は ………―


「和泉くん、どうしたの?」


やっぱり和泉かっ!!


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