つま先立ちの恋
な、ななな、、、、
なんだあの野郎ぉぉお~!!


なんだあの態度。タメのくせにかっこつけやがって。フーの足下にも及ばないっつーの!


そこまで一気に言いきって、私はぺたんとベットに横になる。無意識のうちに体を折り曲げて、膝を抱えるように自分を抱きしめる格好になっていた。


胸の奥に詰まったままでいる息を吐き出す。すると ……、


「………初めてだったのに」


涙がこぼれた。


< 134 / 468 >

この作品をシェア

pagetop