つま先立ちの恋
「おっ、ヒカルちゃんか。せや、最新号の特集読ませてもろぉたで。エライべっぴんさんになっとったなぁ」
「シロ先生。ありがとうございます。先生の奥さんに紹介してもらったカメラマンさんのおかげです。本当にありがとうございます」
「あぁ、そうか。俺はあいつの仕事に関しては全くノータッチやからわからんわ、悪いな」
「奥さん、とても素敵な人でしたね」
「せやろ。よう言われるわ」
私に背を向けてシロ先生はヒカルちゃんの方を向いた。その背中に私は少しだけ胸が痛くなった。
ヒカルちゃんの笑い声とシロ先生の弾む声。そこに私は入れない。
「シロ先生。ありがとうございます。先生の奥さんに紹介してもらったカメラマンさんのおかげです。本当にありがとうございます」
「あぁ、そうか。俺はあいつの仕事に関しては全くノータッチやからわからんわ、悪いな」
「奥さん、とても素敵な人でしたね」
「せやろ。よう言われるわ」
私に背を向けてシロ先生はヒカルちゃんの方を向いた。その背中に私は少しだけ胸が痛くなった。
ヒカルちゃんの笑い声とシロ先生の弾む声。そこに私は入れない。