つま先立ちの恋
「お前はお前の好きにしろと言ったはずだ。」


何一つ、迷いのない言葉。
私はその先に続くだろう言葉に目を瞑る。


だけど今日は違った。


いつもと同じ声でフーはこう言った。


「これから先、もしも俺が振り返る時が来たとして、そこにお前がいようといまいと。


それは俺が決めることじゃない。」




…………………え、、



今、、、、、、なんて?



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