つま先立ちの恋
卒業証書の入った筒を片手にグラウンドで友だちやお世話になった先生、後輩たちと記念撮影会をしていた時だった。
どこからか黄色い歓声とともに、女子生徒たちが一斉に大移動を始めたのだ。
「…何事?」
一緒にいた葵ちゃんに聞いても、葵ちゃんは首を傾げるばかり。そこへパペちゃんがやって来た。
『なんか、体育館でバスケ部が引退試合やるらしいよ』
説明してくれたのは、チェックの蝶ネクタイをしたカエルくん。
「「バスケ部?」」
と、言うことは…
「私たちも行こう!」
「え、わっ。葵ちゃん、待って…」
言うより早く、小さい頃忍者になりたかったと言っていた葵ちゃんに引っ張れて、体育館の方へと走り出していた。
どこからか黄色い歓声とともに、女子生徒たちが一斉に大移動を始めたのだ。
「…何事?」
一緒にいた葵ちゃんに聞いても、葵ちゃんは首を傾げるばかり。そこへパペちゃんがやって来た。
『なんか、体育館でバスケ部が引退試合やるらしいよ』
説明してくれたのは、チェックの蝶ネクタイをしたカエルくん。
「「バスケ部?」」
と、言うことは…
「私たちも行こう!」
「え、わっ。葵ちゃん、待って…」
言うより早く、小さい頃忍者になりたかったと言っていた葵ちゃんに引っ張れて、体育館の方へと走り出していた。