つま先立ちの恋
フーはカーテンのすぐ近くのソファに腰を下ろしていた。肘を付き、軽く握った拳で頭を支えている。

寝ていたのか考え事をしていたのかはわからないけど、私の音に気付いたフーが瞼を上げた。

「あの、えっと、、、」

まだ覚悟が中途半端にしかできていなかった私は、ドアから顔の半分しか出せないでいる。

「終わったか?」

「あ、は、はい…」

「じゃあ、こっちに来い。」

「うっ、、、!」

薄暗いホテルの一室で、気だるげにソファに座るフーにそんなセリフを言われてしまうと、ちょっと別の意味で尻込みしてしまう。


か、、、、かっこいい、、、

いかん。また鼻血が出そう。


ヤバすぎるっっっ!!


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