つま先立ちの恋
「着いたぞ」
お父さんが車を止めるとすかさず男の人がやって来て、ドアを開けてくれた。いつもみたいに出ようとしたら、いつもよりも大きな頭が枠に引っかかった。
もーっ、だからあんまり盛らないでって言ったのに!!
私、恥ずかしくて泣きそう。着いた早々、ブルー。
今流行ってるからって盛るだけ盛って…頼んでもいないのに。イヤだって散々言ったのに。
派手な顔の女の子ならこれくらいに仕上げても負けないかもしんないけどさ、正直キツイんだってば。私には。
もう、あの美容院は絶対に行かない。これ、今年の目標にする。
「トモカ、何してるの。早くいらっしゃい」
お母さんが立ち止まり、私を待ちながら言った。
お父さんが車を止めるとすかさず男の人がやって来て、ドアを開けてくれた。いつもみたいに出ようとしたら、いつもよりも大きな頭が枠に引っかかった。
もーっ、だからあんまり盛らないでって言ったのに!!
私、恥ずかしくて泣きそう。着いた早々、ブルー。
今流行ってるからって盛るだけ盛って…頼んでもいないのに。イヤだって散々言ったのに。
派手な顔の女の子ならこれくらいに仕上げても負けないかもしんないけどさ、正直キツイんだってば。私には。
もう、あの美容院は絶対に行かない。これ、今年の目標にする。
「トモカ、何してるの。早くいらっしゃい」
お母さんが立ち止まり、私を待ちながら言った。