Special Prince



視界が暗くなる。



黒は嫌い。



闇も嫌い。



慌ててカメラを
あたしから離すと…



「なにしてんの―?」



目の前に
最高のモデルがいる。



キセキだ。



桜のおかげだ。



あたしが想像していた
女の子が突然現れた。



「桜を見てたの。」



「ふぅん?」



声が低い。
でも見た目は――…?



「あれ?男?」



「うん。」






「あたしのモデルになってよ。」



「はっ?」






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