俺の事だけ考えて
「陵弥…何、考え事してんのよ?」
「あー…凜花に触りたい…って」
俺がこう言うと、ほら…
真っ赤になって……
「もぅー陵弥のバカ!」
そんな凜花に俺は、首を屈めて不意討ちキス。
クスッ… 真っ赤になった凜花が、潤んだ瞳で見上げるから……
触れたい…凜花に触れたい……
誰にも触れさせたくない…
俺だけの凜花……
あんな噂があった癖に、ちっとも男慣れしてなくて…
俺だけに見せる素の凜花が、愛しくて堪らない。
繋いだ手をギュッと強く握って。
「行くぞ」
そう言って引き寄せる。
「…もうっ…」
そう言って、頬を膨らませながら寄り添って来る。
触れたくて…触れたくて…
1秒でも早く、凜花に触れたい。
俺って…ただの欲求不満……?……