俺の事だけ考えて
「何?陵弥に構って貰えないって?…欲求不満?」
「ちっ、違っ!!」
賑わう朝の教室で、沙織に呆れられてる私。
だって…この1週間、陵弥が構ってくれなーい。
最近はさ、直ぐ甘い雰囲気になってたのに……
軽くキスしておしまい…
沙織の言う様に、私ってば欲求不満…?……
毎日、陵弥の部屋に行くのに……これってこの前の事が原因…?…
廊下を歩けば、女の子に囲まれた陵弥……
モテるんだから仕方ないけど。
私と付き合って陵弥は、雰囲気が柔らかくなって、また女の子に囲まれる。
最初は別に気にしてなかったんだけど……
何よ!…私にはちっとも構ってくれない癖に、愛想振り撒いちゃって!!
…何かムカつく…
私は、わざと陵弥の近くを通る。
陵弥も私に気付いて、チラッと視線を向けた。
目があった瞬間私は。
…ツーンッ!!
と、顔を背けた。
フンッ!! 陵弥なんか知らないッ!!