姉弟道
つーか、こんなことで呼び止めたリコ姉ちゃんもリコ姉ちゃんである。

用がないんだったら呼び止めんな。

「別にいいだろ、姉妹がいたら周りの女に対して何の興味もねーよ」

そう言った俺に、
「ちょっと、それはあたしのせいだって言いたいの!?」

リコ姉ちゃんは怒った。

「そう言ってねーじゃん」

俺もケンカ腰で言い返したら、
「言ってるー!」

それがリコ姉ちゃんの怒りに油を注いだみたいだった。

「もうわかったよ!」

まだ言いたそうなリコ姉ちゃんから逃げるように、俺は中に入って行った。

*゜。桃護Side。゜*END
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