姉弟道
*゚。梓Side。゚*
6月最初の土曜日の夜だった。
「んなこと言ったのかよ、リコのヤツ」
桃坊の話を聞いた俺は言った。
「そう言ったよ」
桃坊は呆れたと言うように横を向いた。
「そう怒るな、リコだって心配してるんだよ」
そう言った俺に、
「そう思えないのは俺だけでしょうか?」
投げやり気味に返した彼の様子に、俺は困ってしまった。
「アズにぃもなかったじゃん」
そう言った桃坊に、
「何が?」
俺は聞き返した。
「色恋沙汰」
そう言った桃坊に、俺はどこでその言葉を聞いたんだよと心の中でツッコミを入れた。
6月最初の土曜日の夜だった。
「んなこと言ったのかよ、リコのヤツ」
桃坊の話を聞いた俺は言った。
「そう言ったよ」
桃坊は呆れたと言うように横を向いた。
「そう怒るな、リコだって心配してるんだよ」
そう言った俺に、
「そう思えないのは俺だけでしょうか?」
投げやり気味に返した彼の様子に、俺は困ってしまった。
「アズにぃもなかったじゃん」
そう言った桃坊に、
「何が?」
俺は聞き返した。
「色恋沙汰」
そう言った桃坊に、俺はどこでその言葉を聞いたんだよと心の中でツッコミを入れた。