姉弟道
「もういい!

あーちゃんなんて知らない!」

あたしはあーちゃんに背中を見せた。

「ああ、もうわかったわかった!

今度飯を作るから」

あーちゃんがあたしの腕をつかんだ。

「ホント?」

あーちゃんの方に振り向いたあたしに、
「ホント」

あーちゃんが返事をした。

「じゃあ、高級フランス料理のフルコースよろしく」

そう言ったあたしに、
「そんなものできるか!

せめて俺のできる範囲で言え!」

あーちゃんが言い返した。

*゚。梨湖Side。゚*END
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