姉弟道
「おい」
俺はカズを呼んだ。
「お前、誰に向かって“モモちゃん”って言っているんだ?」
そう言った俺に、
「すっ、すみません、トーゴ様…」
カズが呟くように謝った。
全く、俺のことを“モモちゃん”と呼んでいいのはリコ姉ちゃんだけである。
リコ姉ちゃんは身内だし、昔からそう呼ばれているからすっかりなれてしまった。
他の人に“モモちゃん”と呼ばれると、カチンとくるのである。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴ったのと同時に、女子たちは次々と解散して行った。
アホか。
そうツッコミを入れたのと同時に、教室に先生がやってきた。
俺はカズを呼んだ。
「お前、誰に向かって“モモちゃん”って言っているんだ?」
そう言った俺に、
「すっ、すみません、トーゴ様…」
カズが呟くように謝った。
全く、俺のことを“モモちゃん”と呼んでいいのはリコ姉ちゃんだけである。
リコ姉ちゃんは身内だし、昔からそう呼ばれているからすっかりなれてしまった。
他の人に“モモちゃん”と呼ばれると、カチンとくるのである。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴ったのと同時に、女子たちは次々と解散して行った。
アホか。
そうツッコミを入れたのと同時に、教室に先生がやってきた。