姉弟道
「しかも、ご近所さんとなるとラッキーじゃん♪」

リコ姉ちゃんは何故かニヤニヤと笑っている。

俺はそのニヤニヤの意味がわからなくて、
「何が?」

リコ姉ちゃんに聞いた。

「宿題を教えてもらえるし、もしかしたらテストの範囲も教えてくれるかも知れないじゃん」

ニヤニヤと笑いながら言い返したリコ姉ちゃんに、
「アホか!」

俺は言った。

「俺はそんなずっこいことしねーよ。

つーか、する気もねーよ」

「えーっ、ケチー」

呆れたと言うように返事をしたリコ姉ちゃんに、
「ケチもクソもあるか!」

俺は言い返した。

それからはギャーギャーと言いあいながら、俺たちは家に帰った。
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