姉弟道
「仲良しですよね、リコちゃんと梓くん」

キッチンでギャーギャーと騒いでいるリコ姉ちゃんとアズにぃを見ながら、石楠花先生が言った。

そう言った彼女に、
「そうですかね?」

俺は苦笑するしか他がなかった。

何やってんだよ、あいつらは。

つきあって少しは大人しくなるかと思いきや、相変わらずな2人である。

そう思って息を吐いた俺に、
「リコちゃんと梓くん、つきあってるんですか?」

石楠花先生が質問してきた。

彼女の質問が聞こえたのか、
「石楠花先生、あたしは面食いなんです」

リコ姉ちゃんはビングに顔を出すと、そう宣言した。

お料理中にわざわざご苦労様です。
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