姉弟道
石楠花先生は意外と積極的で、モモちゃんに話しかけている。

対するモモちゃんの顔は真っ赤だ。

モテるのに女子と話したことがないから、顔が真っ赤になるのも当然だ。

2人の様子を見ているあたしに、
「混ざった?」

あーちゃんが聞いてきた。

「まあ…」

あたしはすでに混ざっている生地をあーちゃんに見せた。

あーちゃんはボウルを覗き込むと、
「うん、大丈夫だ」
と、首を縦に振ってうなずいた。

「あのさ、あーちゃん」

あたしは呼んだ。

「何?」

千切りにしたキャベツをザルに入れながら、あーちゃんが返事した。

「…あーちゃんって、いつからあたしのことが好きだった?」

あたしの質問に、あーちゃんがガクッとなった。
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