姉弟道
「と言うか、リコはいつから俺に気があったの?」

今度はあたしがガクッとなる番だった。

な、何で!?

あたしはあーちゃんに躰を向けた。

「ちょっと、あたしの質問が先でしょ!」

そう言い返したあたしに、
「俺だって知りたいんだよ!」

あーちゃんが言い返した。

そのセリフに、不覚にもドキッ…と心臓が鳴ってしまった。

それは今すぐに言うセリフなのか!?

もうちょっと甘い雰囲気になってから言って欲しかったんだけど…って、違う違う!

「それ、どうしても言うことなの!?」

そう返事をしたあたしに、
「そりゃ、まあ…」

あーちゃんは呟くように返事をしたのだった。
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