姉弟道
…し、仕方ないなあ。

あたしが答えなきゃ、あーちゃんも答えてくれないことは間違いないだろう。

覚悟を決めると、あたしはあーちゃんの目を見た。

「あたしは…」

言いかけたあたしに、
「おーい、飯はまだかー?」

リビングからモモちゃんの声が飛び込んできた。

ズコッ、ゴンッ!

「イデッ!」

えーっと、今の状況を簡単に説明します。

モモちゃんの声に驚いたあたしたちがずっこけて、そのせいでお互いの頭を頭突きしました。

その痛さのあまりに一緒に声が出たと言う訳です。

*゚。梨湖Side。゚*END
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