姉弟道
*゚。桃護Side。゚*

ズコッ、ゴンッ!

「イデッ!」

これ、あきらかに料理している時の音じゃねーよな?

あいつらは何をしているんだ?

「おーい、何か変な音がしたけど大丈夫かー?」

台所にいる2人に向かって俺は聞いた。

「だ、大丈夫!」

台所からリコ姉ちゃんとアズにぃの声がそろって返ってきた。

本当に大丈夫かよ…。

ギャーギャーと騒いでいたと思ったら急に静かになって、それで変な音がして、ホントに忙しいヤツらだな。

つきあってもリコ姉ちゃんはアズにぃにケンカ腰だし、アズにぃもリコ姉ちゃんにケンカ腰だ。

リコ姉ちゃんとアズにぃの2人は、この先も変わらないだろうな。

まあ、ケンカするほど何とかって言う言葉もあるからな。

何年経っても、2人はずっと変わんねーだろうな。

そう言う風に他人事に思いながらも、どこかうらやましく感じる自分がいた。
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