姉弟道
その時、注文したものが運ばれてきた。

…愛のコトバ、か。

それって、告白って言うヤツか!?

俺の顔が紅くなっているのは、カレーが辛いせいだと思いたかった。

チラリとアズにぃに視線を向けると、彼はモクモクとカレーを口に運んでいた。

俺からしてみれば、すっげー食べっぷりだ。

けど、そんなアズにぃの食べっぷりにうらやましいと感じている自分がいた。

カレーを口に運びながら、俺はチラチラとアズにぃを見ていた。


カレーは、アズにぃが奢ってくれた。

「俺がお前に何か奢るの、久しぶりだな」

帰り道、アズにぃがそう言った。
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