姉弟道
「はあ!?」

桃坊が驚いたと言うように、目を500円玉みたいに見開いた。

つーか、リアクションがオーバーなのもいいところだぞ。

「お見合いって、アズにぃが!?」

驚いている桃坊に、
「そう」

俺は冷静に返事をした。

「誰と!?」

続けて聞いてきた桃坊に、
「知らねーよ、どっかのボンボンのお嬢様じゃねーの?」

俺は横を向くと、ため息をついた。

先ほど、俺は親父から見合いの話を聞かされたのでそれを桃坊に話したところである。
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