TOKYO TROUBLE HOLIC
今日も暇な俺。
丸子に電話してみるも、案の定、断られた。
やはり女の声がした。
何だ、この差は。
歩に電話しても、ダメだろうな。
前にも言われたし、綾を誘ってみるか。
あー、でも、緊張するな。
ええい、一か八かだ。

電話してみるが、なかなか出ない。
留守かな?
ホッとしたような、残念なような。
電話を切ろうとしたら、綾が電話に出た。
「もしもし、京介。なに?」
平常心、平常心。
俺は声を震わさないよう、意識していった。
「いや、あのさぁ。このあと、暇かなって。大丈夫?」
綾の笑い声と一緒に、言葉が返ってきた。
「あー、デートの誘いでしょ。」
一瞬、胸がドキッとした。
落ち着け、落ち着け俺。
「そ、そうだよ。」
「んー、ダンスの練習も終わったし、いいよ。」
「じゃあ、あとで。」
電話を切り、ガッツポーズ。
思わず、叫びたくなった。
やっぱ人間、思ったら行動しないとな。
ははははは。


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