TOKYO TROUBLE HOLIC
「あ、あのさぁ……」
心臓が破裂しそうだ。
俺は緊張してたのか、伝えたい言葉がなかなか言えない。
そんな中、こちらに誰かが近づいてきた。
「あ、やっぱり。京助さんだ。」
振り返ると、彩貴が立っていた。
片手にスケッチブック。
なんか、気まずい。
それを察した彩貴は、軽く頭を下げた。
「彼女さんと、仲良くね。」
そう言って、去っていった。


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