TOKYO TROUBLE HOLIC
次の日の朝。
寝坊してしまい、急いで俺は香織の家に向かった。
チャイムを押しても反応がない。
遅くなったし、先に行っちゃったかな。
やばい、遅刻する。
休む間もなく、急いで学校に向かった。

ギリギリセーフ。
俺が教室に入ると、周りが騒がしかった。
何かあったのか?
俺が不思議に感じてると、一番仲がいい、氷川 慶が話し掛けてきた。
「あ、あのよ。歩。落ち着いて聞けよ……」
一体、なんだ?
新しいギャグでも考えたのかと思ったが、慶の顔はいつになく真剣だった。
「えっ?なに?」
慶の放った言葉が、俺の胸に強く突き刺さった。
「か、香織ちゃんが……自殺した。」


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