TOKYO TROUBLE HOLIC
ここから電車を使い、約二十分。
駅から歩き、約一時間三十分。
薄暗く、錆付いた倉庫がいくつか。
その奥の方に、黒いワゴンが止まっていた。
俺は恐る恐る、車に近づいた。
すると、車から二人降りてきた。
ギラギラした目で、こちらを睨んでる。
喧嘩は好きじゃないけど、戦闘モードに入らないとな。
久々な気分だ。

そんな気分も、すぐに終わった。
車からもう一人、丸子が降りてきたのだ。
こちらを見て、あれ?って顔をした。
「京介じゃん。どうした?」
京介という言葉に反応したのか、歩も降りてきた。
「探したぜ。」
俺がそう言うと、歩はクールに笑った。


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