TOKYO TROUBLE HOLIC
話によると、リーダーの名前は、山原 秀二。
ここの倉庫で、ビデオ撮影を行われてるらしい。
気になることがあり、俺は歩に聞いてみた。
「なんで、奴らを狙うんだ?」
歩の表情は氷のようだった。
何も言わず、丸子が代わりに答えた。
「まぁ、あれだ。野放しにできないってこと。」
曖昧な答えだったが、空気を読み、俺はただ頷いた。

しばらくして、倉庫に秀二と男が入っていった。
そのあとに、一人の男が女を抱えて入っていった。
女は睡眠薬か何かで、静かに眠っていた。
丸子は息を殺して言う。
「五分後、スタートだ。」
なんだか、このときの五分は長く感じた。
けど五分経ったら、そのあとはあっという間だった。
終止符は案外、早く来るのだ。


< 51 / 150 >

この作品をシェア

pagetop