TOKYO TROUBLE HOLIC

クリスマスまで、残り一週間。
街はクリスマス一色。
この雰囲気、俺は好きだな。
クリスマスソングと一緒に、歩と街をぶらついた。
人通りの少ない道に出ると、五人組の女ダンサーが踊っていた。
シャッターが閉まった店。
ぽつんと淋しく置かれた自販機。
そんな場所だが、彼女達のブレイクダンスは、派手でかっこよかった。
クリスマスに向けての練習かな。

そんな中、俺は一人の女に目がいった。
真ん中で踊っている、ショートヘアーの子。
よくわかんないけど、気になった。
立ち止まる俺に、歩はダンスを見ながら話した。
「ダンスの興味なんかあったか？京介。」
ハッと我に返り、俺は別にと言った。