TOKYO TROUBLE HOLIC
部屋にいても暇だし、買った小説でも読むかな。
ページを開こうとしたら、携帯が鳴った。
携帯を取り、電話に出た。
「もしもし?」
高校の同級生、丸子からだった。
「京介か?明日、暇?」
遊びの誘いか?
特に何もしてないし、明日どころか、死ぬまで暇かも。
「あぁ、暇だよ。」
「じゃあ、キャバ行こうぜ。」
キャバクラか。
一度は行ってみたいけど、そんな金はない。
「っんな高い金、持ち合わせてねーよ。」
愉快そうに丸子は言った。
「俺が出してやるから、安心しな。」
タダより高いものはない。
怪しいと思いながら、俺はわかったと返事した。
これが男の本能。


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