TOKYO TROUBLE HOLIC
それから一時間ぐらい踊り、今は休憩中。
俺に気付いたアヤは、ミネラルウォーターを買い、こっちに来た。
「暇なんだね。」
彼女の笑顔が、何よりも綺麗に見えた。
踊ってた場所を見つめながら、俺は言った。
「頑張ってるんだな。」
アヤは俺の隣に座り、ウォーターを一口。
「まぁね。そういえばさぁ、名前まだ教えてないよね?」
そういえば、そうだった。
キャバ嬢の名前、アヤ。
本名は、まだ聞いてなかった。
俺があぁと言うと、アヤはこちらを向いて言った。
本名は、桜井 綾。
なんかの本にあったけど、名前に綾を使ってる人は、美人になるんだって。
どうやら、本当らしいな。


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