TOKYO TROUBLE HOLIC
アヤは黙り込み、笑顔がなくなった。
下を向くアヤに、俺は聞いた。
「アヤは、どうしたい?」
顔を上げ、涙目で言った。
「本当はね、ダンサーになりたいの。けど、それには、お金も必要。キャバクラは、稼げるけど、キャバ嬢なんて、したくないの。働きたくない。ましてや、風俗だなんて……」
俺は静かに抱きつき、任せろと言って、急いで向かった。
櫻沢組の事務所に。
決心がついた。


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