TOKYO TROUBLE HOLIC
今の時間は、夜の八時。
ただ座って見てただけなのに、寒さが体中をまとう。
汗をかいているアヤたちは、すごく寒いだろう。
軽いストレッチをし、今日の最後の練習は終わった。
明日はどうなるのか。
なんだか、俺が緊張してきたな。

ジャケットを着て、アヤはメンバーに別れを告げた。
俺は近寄って、温かい缶コーヒーを渡した。
「はい。お疲れさんです。」
意地悪そうな笑顔で、アヤは受け取った。
「ありがとう。今日、最後までいたね。暇なんだねー。」
アヤの笑顔に弱い俺。
魂も奪われそうだ。
缶コーヒーを一口飲み、俺は空を見上げた。
東京の空も、こんなに綺麗なんだ。


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