~天使はふたたび舞い降りる~
自分が写ってる
家族写真が一枚もなかった。
爺ちゃんに話したら
一枚だけある
って箱の中から出てきた。
まだ赤ちゃんのような私
隣にいる幼い男の子は誰?
「2番目のおかあさんになった人の
子供だったな。
佐川・・・ん・・・・」
しばらく時間が掛かった。
「そう、芳樹!!
このおかあさんは、しっかりした人で
まだ赤ちゃんのおまえを
可愛がってくれて
おまえのおかあさんの墓参りに
来た時に
この写真をおいていってくれたんだ。
この芳樹くんも
随分可愛がってくれて
芳樹がいる時は
奈楠は、この子を
おかあさんだと思ってるみたい
と笑っていた。」
「この人たちは?」
「悪魔の暴力に耐えかねて
離婚したんだよ。
奈楠は、面倒を見るって
言ってくれてたんだが
結局悪魔が
おまえを連れてにげてしまった。
借金残して・・・・
その女性もそれから
しばらくして病気で
寝たきりになって
そのあと
亡くなったと聞いた。」
「じゃ、この男の子は?」
「どうしてるんだろうな~
この子も複雑な事情がありそうだったよ。」
家族写真が一枚もなかった。
爺ちゃんに話したら
一枚だけある
って箱の中から出てきた。
まだ赤ちゃんのような私
隣にいる幼い男の子は誰?
「2番目のおかあさんになった人の
子供だったな。
佐川・・・ん・・・・」
しばらく時間が掛かった。
「そう、芳樹!!
このおかあさんは、しっかりした人で
まだ赤ちゃんのおまえを
可愛がってくれて
おまえのおかあさんの墓参りに
来た時に
この写真をおいていってくれたんだ。
この芳樹くんも
随分可愛がってくれて
芳樹がいる時は
奈楠は、この子を
おかあさんだと思ってるみたい
と笑っていた。」
「この人たちは?」
「悪魔の暴力に耐えかねて
離婚したんだよ。
奈楠は、面倒を見るって
言ってくれてたんだが
結局悪魔が
おまえを連れてにげてしまった。
借金残して・・・・
その女性もそれから
しばらくして病気で
寝たきりになって
そのあと
亡くなったと聞いた。」
「じゃ、この男の子は?」
「どうしてるんだろうな~
この子も複雑な事情がありそうだったよ。」