~天使はふたたび舞い降りる~
悪魔は私の名ではなく
母の名前を呼んだ。

そして私を
血はつながってなくても娘を
してきた私を
・・・・・


悪魔が乱暴に下着を剥ぎ取った。


悲鳴をあげるたび
殴られた。

「てめーまた俺をバカにするんだな?
他の男にまた
抱かれたな?
ふざけんなよ。
あの男と何してんだ?
俺よりうまいのか?」


「たすけえ~
助けて~~~~~~」

悪魔は母と私の区別もない


女が飛び込んできた。


女は何がおきているのか
一瞬わからないという
様子だったが


悪魔を引き離そうとした。


「助けて!!」と頼んだ。


女は思いっきり殴られて
部屋の障子ごと
隣の部屋に倒れこんだ。


女のうずくまる姿に
絶望は頂点となる。


意識が朦朧としてきた。
この現実から逃避したい・・・
私の女の部分に
激しい痛みがはしり
規則正しい乱暴な痛みが続いた。


「芳樹~~~」
そう叫んだ時
頭を殴られて
完全に意識を失った。
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