~天使はふたたび舞い降りる~
奈楠が待ち合わせ場所にきたときは
朝とうってかわって
ナチュラルメークに変わっていた。


「にーにーのお父さんに会うから
最初が肝心だもんね。」

「いいよ。
うるさいヤツじゃないから。」



二人のマンションに行くのは
初めてだった。


少し複雑だった。
奈楠がいるから
少し気が楽だったけれど・・・・



「すごいマンションだね~」


「かせぐからな~
素良は~」


「いいの、いいの
にーにーはにーにーだから」

奈楠が子供をあやすように
俺の頭を撫ぜた。



「だよな~
俺は俺だよな~」


エントランスに歩来の声が
響いた。


「どうぞ~」

  幸せか?歩来


正直おまえに会うの
まだつらいんだ・・・・・
素良と一緒のおまえをみるのも・・・・さ
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