~天使はふたたび舞い降りる~
「親父~ひさしぶりだね。」

「ふーちゃん、いないって言ってくれなきゃ。」

さすがの親父も
デレデレしている。

「芳樹、彼女できたのか?
こんなとこに連れてくるなら
結婚相手か?」


「はじめまして。
林 奈楠です。」

「奈楠ちゃん?まだ若くないか?~
おまえは、まぁ、うらやましいな。」

「ちがうよ。
俺の妹だし・・・・・」


「妹?」

「かあさんの再婚相手の子供
俺と2年間だけ兄妹だったんだ。」


親父は急に無口になった。


「今、奈楠に事情があって
一緒に住んでいるから。」


「・・・そうか・・・」


「よろしくお願いします。」
奈楠は頭を下げた。





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