~天使はふたたび舞い降りる~
真っ青な歩来がイスに
腰掛けて
苦笑いしてした。


「大丈夫か?
無理させたのか?
ごめんな~」

俺は心配で駆け寄った。

「ううん~違うよ。
大丈夫なの。」

歩来は笑った。

素良が水をもって歩来に
渡した。


「話すぞ。」

素良と歩来が見詰め合って
笑った。



「実は・・・・
俺、もうすぐ親父になるんだ。」



その幸せの発表に
二人の前で必死にはしゃぐ
自分がつらかった。


酒が入っててよかった・・・・・



  おめでとう、歩来・・・・・


喜びに溢れる
歩来の横顔が美しかった

母になるんだ・・・・・・


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