~天使はふたたび舞い降りる~
途中で休憩中の奈楠に会った。

「やっと、終わったよ~
今日は8時くらいに家に帰れそうだ。
ゆっくり寝たいな。」

「よかったね。
私早出だったから
食事つくっておくから
お風呂も沸かしておくね。」

楽しそうに言った。

「久しぶりにゆっくりできる~!!
あれ?おまえ、顔色悪くないか?
相変わらず寝つき悪いのか?」


青白い顔の奈楠が笑った。


「にーにーがいないからかな?」

「俺が帰ってきて覗いたけど
そんなに寝相は悪くなかったよ。」


「え?やだな~
見られてたの?
いびきとか歯軋りとか
してた?」


「口が全開~」


「やだ~!!もうきらい!!」


奈楠が俺の胸を叩きに来た。


「嘘、嘘!!」


「もう!!じゃ、待ってるからね~」



奈楠は元気に去っていった。


一人にさせてたからな
今日からはいつも通りだから
悪夢もみなくなるだろう


やっとゆっくりできる


職場の社員が誰もがそう思って
家路につく。


今日はお疲れの言葉が
胸に響く



  早く家に帰りたい
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