~天使はふたたび舞い降りる~
「大丈夫か?」

「ウッ…ウッ…ありがと…
来てくれて…」
泣きじゃくっている。

「送っていくか?」

四季はうなづいた。


声を殺して嗚咽する四季


かける言葉も見つからない。
黙って四季の嗚咽を
聞くしかなかった。


四季のマンションについた。


「ついたよ。」
と、声をかけた。


四季はマンションを見上げた。
そして

俺の手を握った。


「うちに来て。
お願い・・・・
一人になりたくないの・・・」

一瞬、奈楠を思い浮かべたが
俺は

「うん。」
と答えた・
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