~天使はふたたび舞い降りる~
ネクタイの君が病気
それも・・・・
死へのカウントダウンが
始まっている・・・・
死を目の前にした人間に
自分は何が言える?
何ができる?
どんな愛で包んで上げれれば
彼は救われる?


四季は混乱した。
あまりの辛さに
途中で逃げ出してきたと泣いた。


悲しくて悲しくて
途中たまたま
縁のあった女の子に
話を聞いてもらって・・・・・


 「知らない子なのに・・・・
 何故か話してしまったの」


誰かに聞いてもらいたかった。


「ごめんね。
こんな話聞きたくないよね。」


俺はサイドボードの上に
飾ってある
写真たてに気がついて
近寄っていった。


四季が背中に抱きついた。

「それがカレだよ・・・・・・」


ネクタイは
浅黒い顔にジャージを
着ていた。


「サッカーしてたんだ~
高校の教師をして
部活で指導したいって
夢見ている人だったのに~
どうして・・・・
カレだけがこんな目にあうのかしら」


背中が涙で濡れた。


「可哀想な・・・・優・・・・
ずっと好きだったの
優の全部が・・・・・・・」



優っていうんだ・・・・
ネクタイの君・・・・
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